2013年7月アーカイブ

認知症の薬物療法2

2011年にはようやく他の治療薬が登場します。ガランタミン(商品名:レミニール)、

メマンチン(商品名:メマリー)、日本初の貼付タイプのアルツハイマー型認知症

治療剤であるリバスチグミン(商品名:リバスタッチパッチ、イクセロンパッチ)です。

ガランタミンは塩酸ドネペジルと同様にコリンエステラーゼ阻害剤ですが、その他に

ニコチン性アセチルコリン受容体の刺激作用を持ち、これら2つの薬理作用

(デュアル・アクション)により、アルツハイマー型認知症で低下している

コリン機能を賦活化し、認知症症状の進行を抑制します。軽度及び中等度の

アルツハイマー型認知症に適応があります。

メマンチンは他のアルツハイマー型認知症治療薬と異なり、

ただ一つのグルタミン酸受容体拮抗作用を有します。

アルツハイマー型認知症では脳内のアセチルコリンの低下と共に

他の神経伝達物質であるグルタミン酸の濃度の上昇があり、

グルタミン酸によりその受容体の過剰な刺激が、認知症を引き起こしている

という仮説があります。メマンチンはこの受容体に拮抗作用があり、

過剰刺激を改善するという働きがあります。中等度及び

高度アルツハイマー型認知症が適応であり、認知症症状の

進行抑制効果があります。また、認知症における攻撃性や

行動障害などの行動・心理症状(BPSD認知症随伴症状)の

進行を抑制効果も期待されています。また、作用機序が異なるため、

塩酸ドネペジルやガランタミンなどのコリンエステラーゼ阻害剤との

併用により効果が増強するということも期待されます。

また、抑肝散などの漢方薬で症状が穏やかになることも報告されています。

(これらのことは、一般的な症状や兆候に基づいて記載しております。

個別のケース、詳細は医師にご相談下さいませ)